イタリア滞在記27、鉄道旅ローカル線(滞在型海外旅行)
イタリア滞在記27、鉄道旅ローカル線(滞在型海外旅行「じぶん旅」)
ローカル線に乗る旅のご紹介です。
(幹線鉄道に関してはコラム「イタリア滞在記26」をご覧ください。)
南イタリアでローカル3路線に乗車しました。出発時間が遅れるハプニングはありましたが、のどかな旅が楽しめました。
1.「ヴェスヴィオ周遊鉄道」は、ポンペイ遺跡(滞在記22)やアマルフィ海岸巡り(滞在記21)に利用しました。
始発駅ナポリから、終着駅ソレントまで約1時間、主に海岸線を走ります。終着駅ソレントはアマルフィ海外巡りの玄関口です。また、同鉄道で、ナポリからポンペイ遺跡までは約30分の乗車時間です。
車窓からは、庶民的な暮しが見られます。家々の窓や庭には沢山の洗濯物が干されています。
車内は観光客が多く、ボックス席だと地元のお年寄りが、話しかけてきたりします。賑やかな楽団が現れ、車内で演奏を始めました。アメリカンポップスが観光客に大うけでした。
列車が街をでると、海岸線が現れ、ヴェスヴィオ火山が見えてきます。ポンペイは、そのヴェスヴィオ火山の噴火で消滅しました。ポンペイ遺跡までの助走のような楽しい30分になりました。
2.「スド・エスト鉄道」で、アルベロベッロ(滞在記19)に向かいました。
始発駅バーリは、アドリア海に面したプーリア州都です。そこから終着駅ターラントまで2~3時間です。ターラントは古代ギリシャ時代に栄えた都市です。
小柄なシニアの女性が話かけてきました。おかげで待ち時間が楽しくなりました。「グラッツエ、グラッツエ」でした。出発遅れのイタリア語のアナウンスも説明してくれました。電車は唐突に現れ、乗客は一斉に走り出してあわてました。
バーリから世界遺産アルベロベッロまでは約1時間半。アルベロベッロに近づくと、乾燥した大地にオリーブやサボテンが見え、白い円錐形の屋根の家(世界遺産トウルッリ)がひとつ、ふたつと現れます。
3.「アップロ・ルカーネ鉄道」で、マテーラ(滞在記20)を訪れました。
始発駅バーリから終着駅マテーラまで約1時間半です。マテーラは、洞窟住居サッシがある世界遺産都市です。
石灰質の土地で、木々が少ない平地が続く風景に岩山が現れました。岩山自体がマテーラです。石の街マテーラは、夜のライトアップで驚くほどロマンティックに変化しました。素晴らしい風景が昼と夜の2回楽しめます。
時間に余裕があり、列車が遅れることに寛容であれば、是非ローカル線の旅を楽しんでください。待っている間に、人なつっこいイタリア人が話しかけてくるかもしれません。
スペイン等欧州への「暮らすような旅」相談会は、1月27日に東京・銀座で開催します。
2015年12月19日付けのお知らせをご覧ください。
・ヴェスヴィオ周遊鉄道
・スド・エスト鉄道
・スド・エスト鉄道
・スド・エスト鉄道、アルベロベッロ駅(小さな駅です。観光客はバスや乗用車利用が多いのでは)
・アップロ・ルカーネ鉄道
・アップロ・ルカーネ鉄道、車内のきれいです。
・アップロ・ルカーネ鉄道
・マテーラ近郊の車窓から。平地が続きます。
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