異文化体験
1. 異文化体験の方法
1) 海外ホームステイ
一番簡単な異文化体験は、海外でのホームステイです。日本では、ホームステイというと
若者の語学留学のイメージが強いのですが、海外では宿泊先として人気があります。
ホームステイの魅力は、ホストとの会話、ホストの手料理、地元案内などです。海外パック旅行にはない、あなただけの旅が味わえます。
ホームステイの大手ホームページでは、世界で2万件以上のホームステイ先が登録されて
いて、ホストのプロフィールや宿泊後の評価も掲載されています。
写真③米国のホームステイ先
ホテルと比べて、価格が安いことも魅力です。
ホスト宅が田舎にあるケースも多く、田舎でのんびり過ごしたい方には最適です。
但し、田舎の場合、レンタカーが有った方便利です。日本と同じ、車が左側通行の国であれば直ぐ運転に慣れます。
車が左側通行の国を列挙すると、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、タイ、インドネシア、インド、パキスタンなどです。(イギリスと縁のある国々です)
2) 現地ガイドによる案内
ローカルの人達による現地ツアーを見つけることができるWEBサイトがいくつかあります。自分がしたいことが見つかるかもしれません。
3)食事を一緒にする
食事に招いてくれるホストを紹介しているWEBサイトがあります。地元の方とその手料理をゆっくり楽しみたい方にお勧めです。
4)語学を海外で学ぶ
海外での語学留学は、若者だけでなく、シニアを対象にしたものもあります。
留意点として、語学の基本は日本で学んでから行った方が良いです。単に語学を学ぶのであれば、日本で十分です。日本で基礎を習得してから、海外に行くことをお勧めします。
5)ホストになって外国人を自分の家に受け入れる
ホームステイ先や宿泊先紹介サイトAirbnbのホストとして、外国人を受け入れることもできます。日本にいても異文化交流は可能です。
2. 異文化体験のメリット
違う価値観、違う考え方があることを知ると、世界観が変わります。日本人という視点以外の視野が開けます。
自分の常識(あるいは思い込み)が打ち破られて、日本の文化が世界的にみてかならずしも「常識」ではないことを知ることができます。
日本の制度や仕組みを考える際に、それはグローバルに見てどうなのか、異なった視点から検証できます。
「意外と、どこの国でも同じだな」という共通項も知ることができます。あるいは、先進国だとこうだけど、途上国だと違う、だとか。文化を規定している要因は何であるかなど思考の幅が広がります。
3. 人の輪・つながり
「六次の隔たり」(Six Degrees of Separation)という表現があります。
この「六次の隔たり」は、世界中の人間は、「知り合いの知り合い」といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目でつながるという考えです。米国の社会心理学者スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram)が、米イェール(Yale)大学の教授だった1967年に行った「スモールワールド実験」が基になっています。
6人目で世界中の人間がつながっていると考えることは、楽しくなります。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が行った実験があります。
2008年、日本のSNSミクシィの検証実験では、6人目で全体の95%以上の人数に到達
できることが明らかにされました。
2011年、フェイスブック(Facebook)とミラノ大学の共同調査結果では、世界中のフェイスブック・ユーザーのうち任意の二人を隔てる人数は平均4.74人であることが発表されました。
4. 海外マナー
異文化体験・交流で気をつけたいのは、現地マナーの尊重です。「郷に入れば郷に従え」ですから、基本は覚えましょう。
1) 食事
音をたてないで食べる。日本では麺類は音をたてて食べますが、海外では音をたてることはマナー違反です。スープも同様で、英語でスープは食べる(eat)と表現します。飲むとは表現しません。
食器をテーブルから持ち上げてはいけません。逆に、顔を食器に近づけて食べる「犬食い」もご法度です。
2) 鼻をすする
鼻をすする音はダメです。一方、鼻をかむ音は大丈夫です。両方だめだと大変です。
3) 欧米では女性優先
特にエレベーターの乗り降りは女性優先です。男性はドアを押さえます。女性は遠慮せず
レディーファーストに慣れましょう。
4)国別マナー
中国:食事は少し残すのがマナーです。全部食べると「足りない」というメッセージになります。
タイ、カンボジア、インド、イスラム諸国:子供の頭をなでない。頭は神が宿る神聖な場所と考えられています。韓国の友人が、サウジアラビアで愛情表現として男の子の頭をなでたところ、親が怒りだして騒ぎになり、怒りを収めるのに苦労しました。
インド、イスラム諸国:左手は不浄の手です。手で食べるときは、右手だけで食べます。
握手も右手です。
宗教による禁止食べ物:イスラム教では豚はダメです。インドでは牛はダメです。世界で
無難な肉料理は鶏です。
5.異文化体験のお手伝い
1) 日本語を学んでいる韓国人グループとの交流
韓国ソウルに日本語を学んでいる社会人グループがいて、日本人と交流し、かつ日本語を話す機会を楽しみにしています。
その方々と一緒に食事したり、観光したりするツアーを企画します。あなたの参加をお待ちしております。
英語や韓国語を喋らなくても大丈夫です。むしろ、日本語を喋って下さい。
また、飛行機が苦手な方は、船で韓国に行く方法もあります。
写真④韓国
2) ホームステイ
あなたが訪問したい国のホスト探しをお手伝いします。
あなたなりの異文化体験を是非、楽しんでください。