初めての海外旅行
初めての海外旅行
初めての海外旅行は、楽しみな反面、どのように準備するのか戸惑うものです。そこで、1.旅の計画立案 2.出発への準備 3.空港・機内 4.旅先 5.帰国 の順に不安・戸惑いが少なくなるようご説明します。
1.旅の計画立案
1)どのような旅にするか?
パック旅行に参加するのは簡単です。申込書にサインしてツアー代金を振込めばOKです。しかし、何度かツアーを経験した方達がよく口にするのは、「パックツアーは本当の旅ではない。ベルトコンベヤーに乗って外から見ているだけの印象で、物足りない。」というのです。
弊社トリッププランナーの少人数限定(ご夫婦で3組以内、お一人様で3名以内)の旅では、自分の希望を叶えつつ、好きなテーマで本物の旅が、安全かつリーズナブルで可能です。
2)旅の安全
・国の安全度のチェック
外務省の「海外安全ホームページ」がありますので、先ずはそれを見て、訪問予定地域の
危険情報を把握して下さい。
・都市やその内部の安全度チェック
外務省の各国大使館のWEBサイトや、インターネットで「都市名+危険地域」等で検索して情報収集しましょう。また、実際の訪問経験者からの情報は貴重です。
3)航空機・飛行ルートの選択
・直行便と乗継便
欧州等の長距離線は格安の乗継便にするか、あるいは直行便にするか迷うことがあります。次の点から直行便をお勧めします。
① 乗継便はその分、時間がかかり、かつ到着前に疲れてしまいます。
② 預けた荷物が着かないことがたまに発生します。(日本からの直行便では先ず大丈夫です。)
・航空会社の安全度
航空会社の安全性評価機関「JACDEC」(ドイツ)は、毎年、安全度ランキングを1月頃に
公表しています。2014年1月公表の2013年のランキングは以下の通りです。
日系では全日空が12位です。日航は過去の大事故の影響があり46位です。
2.出発への準備
1)パスポート、ビザ(査証)の準備
・パスポートは都道府県の窓口で行います。取得には1週間程度かかりますので、早めに準備しましょう。
・訪問国によってはビザが必要です。インド、インドネシア、カンボジア、ミャンマー、
ロシア、ブラジル、アフリカ・中近東諸国などです。
・ビザとは異なりますが、米国入国にはESTA渡航認証、オーストラリア入国にはETASの登録が必要です。どちらも、インターネットでの手続きです。
2)クレジットカード、現金の準備
・クレジットカードを最大限活用して、日本円の現地通貨への両替は少額に留めましょう。欧米を中心にクレジットカードが普及しています。安全ですし、為替レートも現金両替より有利です。
また、クレジットカードのキャッシングサービスを利用すると、現地ATMから現金を引き出せるので便利です。カード会社はVISAが一番普及しています。次はMASTER CARDです。JCBは使える店が多くないので、補助的な利用になります。
・米ドルやユーロ等主要通貨の両替は日本の空港などで済ませておきましょう。現地両替は、両替所を探したり、有っても混んでいたりで、時間の有効活用の観点から、お勧めしません。
・なお、クレジットカード、現金やパスポート等の説明は、「海外旅行準備」コラムでも
詳しく説明しています。
3)スーツケースの準備
・最軽量のスーツケースを選択しましょう。日本と異なり、エレベーターやエスカレーターが十分に整っていない都市も多く、体の負担にならないように最軽量のスーツケースをお勧めします。また、飛行機の預け入れ荷物は、重量制限があり、超過すると追加料金が発生します。国際便のエコノミークラスの重量制限は一般的に23kgです。
・2014年7月現在での最軽量スーツケースは、米国サムソナイト社のコスモライトです。高さ75cm、容量94Lで重量2.8kg。高さ69cm、容量68Lで重量2.5kg。
高さ55cm、容量36Lで重量1.9kg。サムソナイトの宣伝をするつもりはありません。
4)持ち物チェックリスト
・薬は持参しましょう。海外の市販薬が合わないこともあります。急な痛み、下痢などに
備えて普段服用している薬を持って行けば安心です。
5)携帯電話・スマートフォン
・携帯電話やスマートフォンは、現地観光や安全確保のための必需品として海外でも使えるように準備しましょう。
・現地で利用する場合、通話は自分の携帯・スマホで行い、インターネットはモバイル・ルーターをレンタルするのが経費節約になります。各キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のインターネット利用は割高なので、お勧めしません。
3.空港・機内
1)空港到着時間
出来れば出発時間の2時間前、少なくとも1時間半前に空港に到着しておきましょう。空港までの交通機関の遅れ、空港での混雑などが発生しても大丈夫なようにするためです。空港はテロ対策のセキュリティーチェックが強化され、時間がかかります。
2)機内の過ごし方
・欧米便の場合、時差対策が必要です。飛行機に乗ったら、時計を現地時間に合わせ、その時間のつもりで過ごしましょう。少しでも時差の負担を軽くするためです。
・機内で快適に過ごすグッズとしては、スリッパ、アイマスク、耳栓などです。
・座席は窓側と通路側のどちらにするか? 短距離であれば窓側、長距離であれば、通路側がお勧めです。通路側であれば、トイレなどに何時でも遠慮なく行けます。なお、カップルの場合は、3人掛け以上のシートではなく、可能であれば二人掛けシートを選択しましょう。大型飛行機でも後部には、二人掛けシートがけっこうあります。
4.旅先
1)スマートフォンの活用
・スマホには位置情報GPS機能がありますので、スマホ画面の現地の地図上で自分の
位置が判ります。これで、道に迷っても大丈夫です。地図はGoogleがお勧めです。僕の場合、レンタカーのカーナビとしても重宝しました。
・現地での最新の観光情報、レストラン等の店舗情報が得られます。
・トラブル発生時でも、スマホで各種情報が得られます。僕の例ですが、フランス国鉄の
予約を日本で行っていました。その後、フランス国鉄のストが発生し、予約した電車はキャンセルされ、かつ電車本数は大幅減となってしまいました。しかし、代わりの予約をスマホで迅速に行い、なんとか対処できました。駅での手続きでは遅くなり、たぶん対処できなかったでしょう。
2)服装は目立たず、現地に溶け込むように
・海外での旅行者が盗難やスリに一番に狙われます。一番良い安全策は現地の溶け込んだ服装にして、目立たないようにすることです。新調する必要はありません。着慣れた服を用意しましょう。
3)生水、生ものに注意
・せっかく海外旅行に行っても、下痢などで体調不良となる方がおられます。水道からの水は飲まず、ミネラルウオーターを呑みましょう。また、刺身など生ものは、衛生状態が大丈夫か判断して、気をつけましょう。
5.帰国準備
1)土産の発送方法の選択
お土産を沢山買って、持ち帰る方法としては、次の二つの方法があります。
① 帰国便の預け入れ荷物として、重量超過の場合には、超過料金を負担する。
② 日本に別送便として送付する。
どちらにするかは、個別ケースごとに判断することになります。
2)余った現地通貨はどうするか?
日本円に交換するか、また海外旅行に出かけるのであれば、米ドルやユーロに交換することがお勧めです。両替で受領できるのは紙幣です。最少紙幣は日本では1千円ですが、米ドルは1ドル紙幣があるので、最大限の両替が可能です。
以上、初めて海外旅行に行かれる方を想定して記載しました。
不明な点や、もっと知りたいことがあれば、ご遠慮なく、お問い合わせ下さい。