Airbnb民泊を始めました。草の根国際交流が楽しい! 民泊新法施行で法的根拠クリア
2018年6月15日から、「住宅宿泊事業法」、いわゆる「民泊新法」が施行され、民泊の法的根拠が明確となりました。
従来の民泊は、法整備が進んでおらず、根拠法がありませんでした。
私の場合、5月に申請(届出)を行い、子供が巣立った後の空き部屋を利用して、6月15日から自宅で民泊を始めました。
◎民泊を始めた理由
1)草の根国際交流
・定年後は恒例にしている海外旅行のたびに、宿はAirbnbの民泊をゲストとして利用してきました。
日本で、自分の家でホストとしてやってみたい。
定年後の夫婦二人きりの生活に、世界各国の老若男女のゲストが変化と刺激をもたらすことを期待しました。予想以上にとても楽しい。
2)Airbnb(宿泊のゲスト・ホストのマッチングサイト)が使いやすい
・最大手のサイトで、宿泊客と受け入れる側の双方評価となっている。
・宿泊客を選別でき、宿泊可能日を自由に設定できる。(例:旅行中や正月等はクローズ)
・営業しなくても予約が入る。
・評価の高いホストは「スーパーホスト」と名称を得、宿泊への安心感がある。
※海外でのAirbnb利用については、以下のコラムをご覧ください。
https://tripplanners.jp/column/airbnblivethere
3)空き部屋を利用した収入
・子育てが終り、子供部屋が空いているので、その部屋を活用
初期投資は殆どかからずに、収入が期待でき、我家の場合は、おもに老朽化した自宅家屋の修理・備品交換等にあてています。おかげで、古家ながら快適さを維持しています。
◎民泊新法の申請手続きと費用
〇申請手続き
・観光庁が運営している民泊ポータルサイト「minpaku」に従って手続きを行います。
サイトは http://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/
このサイトの中の「住宅宿泊事業者」が民泊事業をする個人・団体にあたります。
・必要書類は多いのですが、全て自分で集めることができます。
・「消防法適合通知書」だけは、消防署の立ち入り検査を受け、消防法に適合していることを示す必要があります。
具体的には、宿泊部屋などに、自動火災報知設備(煙探知機)と防炎カーテンを購入し、設置します。
宿泊面積が広い場合には、消火器や誘導灯も必要となります。
〇費用(我家の例)
・防炎カーテン 1セット 5,990円(宿泊部屋用)アマゾンで購入
・自動火災報知設備 4個合計 6,920円(宿泊部屋及び共用スペース等)アマゾンで購入
・「住宅宿泊事業者」標識 1枚 2,160円 (門扉に掲示) ネット通販で購入
合計 15,070円
このように、費用はさほどかかりません。
なお、
① 門扉等に「住宅宿泊事業者」である旨の標識を掲示します。
② 宿泊者は、宿泊名簿に氏名、住所、職業など必要事項を記入してもらい、パスポートをコピーします。
③ 民泊開始後、2か月毎に、宿泊日数や宿泊者数等を民泊ポータルサイト経由で、観光庁に報告します。年間の宿泊日数は180日以内まで可能です。
◎Airbnbの新規登録・物件掲載手順
①ホスト登録(アカウント作成)
・通常に登録、又はフェイスブック、グーグルのアカウントで登録
・パスポートや免許証でID認証を行う。
②登録物件のタイプを登録
・アパートか、一軒家か等
・個室か、一軒丸ごとか
③登録物件の紹介文・基本情報を入力
・立地は? ~駅からのアクセス等
・アメニティ、設備の説明
④掲載する写真
・宿泊部屋だけでなく、共用使用部分や近隣の様子などを掲載します。
良くわかるように沢山掲載しましょう。
⑤宿泊料金の設定
・既に登録されている物件の料金を参考にして、最初は価格を低く設定して、高評価のレビューを先ず集めるようにしました。
※我家の場合、宿泊者が便利なように以下を整えています。
・各設備(wifi,電気,TV,エアコン,トイレ,バス他)の使い方の冊子
・近隣のレストラン、スーパー、コンビニ等の紹介冊子
・各設備(TV,トイレ,風呂,電子レンジ他)には英語シールを貼って使い方のサポートをしています。
◎宿泊実績・予約状況(2018年9月14日現在)
7月 宿泊人数2名(米国), 宿泊日数 3日間
8月 宿泊人数4名(中国2,フィリピン2), 宿泊日数13日間
9月 宿泊人数4名(米国2,スウエーデン2), 宿泊日数10日間
10月 宿泊人数4名(スウエーデン2,米国1、ベルギー1) 宿泊日数15日間
11月 宿泊人数2名(米国), 宿泊日数2日間
2019/2月 宿泊人数2名(米国), 宿泊日数3日間
(11月以降の予約は、現時点では、まだ少ないです。)
◎収入見込み
一人当り1泊3,500円、二人だと7,000円。1日当り、平均1.5名で計算。
1か月のうち、半分の15日間利用で試算すると、年間で約百万円の収入が見込めます。
3,500円/1人×1.5名/日×15日間≒80千円/月
80千円/月×12ヵ月≒1百万円/年間
◎宿泊者へのサービス
・コミュニケーションを図る目的で、一緒に飲み食いします。
例:自宅、近くのレストラン、スーパー、寿司屋、定食屋など
・近くの観光地へ案内 例:国立歴史民俗博物館、武家屋敷など(千葉県佐倉市内)
・近くの温泉施設へ 例:スーパー銭湯体験(入れ墨があれば、サロンパス等で隠すなど)
・テーブル上で、簡単な抹茶体験を提供したり、日本文化を紹介します。
・妻はタンスの肥やしと化した和服を着せて、ゲストと一緒に楽しんでいます。
◎海外での民泊利用(ゲストとして) ~9つのメリット
① マンションや戸建てに泊まるので、自宅のようにゆったり過ごせます。
ホテルでは個室だけですが、暮らすような旅では、個室の他に、リビングで仲間と懇談・飲食したりして、くつろげます。4ベッドルーム(最大8人)程度までの現地の家具付きの家を、1日単位で借ります。鍵をもらい、自由に出入りできます。
② キッチン付きです。外食だけでなく、地元のマーケットで買ったものを調理できますよ。マーケットに出かけ、現地の食材を買うことは、ささやかな冒険心と好奇心が満たされ、わくわくします。暮らしている感覚が味わえます。
当然ながら、外食を減らし節約ができます。食事管理が必要な方は、日本から持参した食材を用いた自炊が可能です。
③ オーナーお勧めの近くの美味しいレストラン、お店、マーケット等に出かけます。地元の人に混じって、そこで暮らすような滞在ができます。現地ならではの情報も得られます。
さまざまなフェスティバルやバザー等の参加もできます。妻は骨董市を時間を気にせずに満喫します。
④ 洗濯機があるので、旅行期間が長くなっても、最低限の着替えで足ります。
荷物が減らせて、重いスーツケースに手こずることはありません。
⑤ オーナーや地元の方との交流が自然に発生し、さり気なく異文化体験が味わえます。
「映画の中の主人公になった気分!」とおっしゃる方が、多数いらっしゃいます。
⑥ 観光地だけでなく、行きたい街や村、山や海へ出かけます。地元の公共のバスや電車を利用し、街歩き、買物は自由です。
⑦ 滞在先では、様々な家、様々な暮らしぶりに触れることができます。寝室、リビング、キッチンの配置やデザインを泊まる家ごとに楽しめます。
例えば、欧州のシステムキッチンでは冷蔵庫も家具の一部としてデザインされる構造なので、最初は冷蔵庫がどこにあるかわかりませんでした。戸棚を開けたら冷蔵庫だった!最初は本当に驚きました。
また、部屋ごとに、家具やカーテン・寝具等のカラーを統一している家もあり、デザイン感覚に感動しました。たくさんの家、たくさんの住まい方を経験することで脳が刺激され、かつ寛げました。居心地も最高でした。
⑧ スケジュールの時間配分は自由です。疲れたら戻って昼寝をして、元気になったらまた出かけましょう。
欧州は、日本よりも緯度が高く、6月は9~10pm頃まで明るいので、一日を長く使えます。
⑨ 宿泊代金は家のグレードや地域によって、かなり差がありますが、一般的にはホテルよりも安価に泊まれます。
◎Airbnbについて
ホテル以外に様々な宿泊先があります。
例えば、ホームステイ、マンション等の借上げ、日本人経営のゲストハウス、古城、世界遺産建物などです。
一番利用頻度が高いAIRBNBについて、ご説明します。
Airbnb (エアービーエンドビー)とは、「空いている部屋や家を貸したい人」と「借りたい人」のマッチング・ウエッブサイトです。旅先で、現地に暮らす人の家の一室、あるいは一軒丸ごと借りて泊まることができるサービスです。2008年に米国サンフランシスコで始まり、191か国、81,000都市に500万件以上の宿泊先が登録されています。
Airbnbのbnbは、Bed and Breakfastの略です。 ベッド・アンド・ブレックファストとは、イギリスや北米等の英語圏各国における(多くの場合小規模な)宿泊施設で、宿泊と朝食の提供を料金に含み、比較的低価格で利用できるもののことです。AIRBNBはAIRとこのBNBを合体させた造語です。
なお、AIRBNBの宿泊先の場合、朝食を提供しないケースの方が多いようです。
Airbnbでは、普通のマンションや戸建て以外にも、船、ヨット、古城、ツリーハウス、世界遺産建物など、様々な宿泊先を提供しています。私も、南イタリアの世界遺産建物であるアルベロベッロのトウルッリ(高い円錐形の屋根)やマテーラの洞窟住居に宿泊し、その特別な空気感の中で滞在しました。
日本人が、国内旅行でAirbnbの宿泊先を利用することも、もちろん可能です。日本では13,800件の宿泊先が登録されています。
Airbnbのシステムで良いところは、泊まるゲストと、受け入れる側のオーナーが、互いに評価し合う点です。泊まったゲストは、宿泊先が満足できるものであったかを、コメント付き5段階で評価します。一方、オーナー側も、ゲストがハウスルールを守ったか、部屋を綺麗に使ったか等を評価し、コメントします。この評価とコメントは、その後のゲスト、オーナー双方が見ることができ、宿泊先選択の貴重な資料になります。この評価とコメントは必須ではありませんが、多くのゲスト、ホストが評価を行い、宿選びとゲスト選びの参考にしています。
Airbnbで良い宿泊先を見つけるポイントは以下の通りです。
① 泊まったゲストの評価が良い宿を探す。特にクリーンかどうかがポイントです。
「スーパーホスト」という制度があり、Airbnbが定めた基準(評価点数、返答率など)を超えたゲストに与えられます。このスーパーホストの宿は安心して宿泊できます。
② ゲストの個々の評価を見て、自分のニーズに合致しているかどうか、問題点がないかどうかをチェックする。
③ 中高年の女性がオーナーとなっているホームステイ型は、部屋が綺麗に整えられていて、親切なサービスを提供してくれることが多いです。一方、不動産賃貸などの業者がやっている宿泊先は、細やかなサービスに欠けることがあり、あまりお勧めできません。
④ 全ての部屋の写真が掲載されているか? 写真が不十分な宿泊先は避ける。
⑤ 駅に近いか? 徒歩で行ける距離か?
◎民泊に興味がある方はお気軽にお問合せ下さい。
・民泊申請手続き、民泊運営方法(予約アップ策)、Airbnb活用などをご説明致します。
・Airbnbサイト: https://www.airbnb.jp/
・掲示する標識「住宅宿泊事業(民泊)
・門扉に掲示した標識
・Airbnbに登録した自宅(庭を表紙として掲載)
・ゲストの着物お試し
・イタリアのアルベロベッロの宿(世界遺産)
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